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生命保険でお金を借りる契約者貸付制度の注意点や申し込み方法

生命保険を解約すればお金を受け取れますが、保険を受けられなくなる欠点があります。

保険を維持したままお金を手に入れるなら、契約者貸付制度がおすすめです。

生命保険を解約せず、借りる形でお金を用意できます。

審査不要かつ低金利なので、ほかの消費者金融の審査や金利が気になる人にもうってつけです。

今回は、生命保険でお金を借りる方法について紹介します。

目次

契約者貸付制度は生命保険を担保にお金を借りる制度

契約者貸付制度は、生命保険を担保にお金を借ります。

保険会社から借り入れする形でお金を融資してもらえます。

契約者貸付制度に申し込む方法は、以下の通りです。

申込方法 詳細
店頭申込 保険会社の店頭窓口で申請する方法。事前に電話で問い合わせ、本人確認に必要なアイテムを確認するのがベスト。
担当者への問い合わせ 保険の担当者、コールセンターに問い合わせ、手続き用の書類を送ってもらう方法。書類に必要事項を記入し、店頭へ持ち込むと契約が成立する。
電話を使った自動取引 専用電話番号を使い、IDやパスワードを入力して口座にお金を振り込んでもらう方法。
ホームページからの申請 専用のホームページにIDやパスワードを入力し、お金を融資してもらう方法。
ATM 専用カードと暗証番号を利用し、ATMからお金を融資してもらう方法。

保険会社によっては、申込方法が限られています。

中でも店頭申込と問い合わせは、本人確認書類の提出が必要でやや手間も掛かります。

電話やホームページ、ATMはIDとパスワードを入力するだけなので楽です。

生命保険でお金を借りるからこそ得られるメリット

生命保険でお金を借りるメリットは以下です。

生命保険でお金を借りるメリット
  • 審査が不要
  • 金利が少ない
  • 保険会社によっては最短即日で借入可能
  • 限度額内なら借入回数に制限がない
  • 返済額や返済金額は自分で決められる

契約者貸付制度は担保がある代わりに、審査が不要です。

保険会社によっては即日の融資に対応しています。

限度額内であれば、借入回数に制限がありません。

返済額や返済金額は、自分のタイミングで決められます。

契約者貸付制度は担保がある代わりに、審査が不要です。

保険会社によっては即日の融資に対応しています。

限度額内であれば、借入回数に制限がありません。

返済額や返済金額は、自分のタイミングで決められます。

担保ありが前提で審査が不要

契約者貸付制度は担保がある貸し付けのため、審査不要で利用できます。

契約者がお金を返しきれなくても、支払われる予定の保険金や解約返戻金から自動で借入金を差し引くのが特徴です。

返済できなくても保険会社はお金を回収できるため、審査なしでの貸し付けが実現しています。

仕組み上返済能力の有無は関係なく、専業主婦や無職でも利用可能です。

カードローンや消費者金融で審査に通らなかった人にも向いています。

審査不要なため信用情報に影響が及ばない

審査が不要であれば、信用情報にも影響は及びません。

信用情報とは、クレジットやローンの契約や申し込みに関する情報のことで、客観的な取引事実を登録した個人の情報です。

そして、この信用情報は、クレジット会社が顧客の「信用」を判断するための参考資料として利用されます。
引用:信用情報とは|指定信用情報機関のCIC

信用情報とは、クレジットカードやローンの申し込み及び契約に関する情報を指します。

金融機関が本人の信用を判断し、審査の参考にチェックされる要素です。

長期延滞や自己破産といった金融事故を起こすと信用情報に傷が付き、審査に通りにくくなります。

契約者貸付制度は審査を行わず、信用情報も照会しません。

信用情報をチェックしない点から、どのような金融事故を起こしていても融資を受けられます。

他ローンの審査にも影響せず、契約者貸付制度を使いながら他のローンの申し込みも可能です。

最短即日で借り入れが可能な保険会社もある

保険会社によっては、最短即日で借入が可能です。

大手保険会社の融資時間を見てみましょう。

保険会社 融資時間
メットライフ生命 最短3営業日
住友生命 最短即日(スミセイSDカード必須)
オリックス生命 最短3営業日
明治安田生命 最短即日
かんぽ生命 13時59分までの受付:即日
14時以降の受付:翌営業日
※どちらも平日
アフラック 約1週間
第一生命 最短即日(第一生命カード必須)
日本生命 14時30分までの受付:即日
14時31分以降の受付:翌営業日
※どちらも平日
土日:翌営業日
大同生命 最短即日

条件付きもありますが、上記だけでも6社が即日融資に対応しています。

即日融資不可でも3営業日、遅くても1週間以内に融資してくれる保険会社が多いです。

他の金融機関と融資時間を比較してみましょう。

契約者貸付制度 即日~7日以内
銀行カードローン 2日~10日
消費者金融 最短1時間

銀行カードローンよりも、契約者貸付制度の方が融資時間で勝ります。

消費者金融は融資速度が売りなのもあり、契約者貸付制度よりも融資時間が早いです。

1週間以内にお金があればいいなら、契約者貸付制度でも困りません。

限度額内なら借り入れ回数に制限がなく用途も自由

契約者貸付制度は、限度額内なら借入回数に制限がありません。

契約者貸付制度の限度額は、解約返戻金の7〜9割ほどです。

解約返戻金が100万円なら、70万~90万円が限度額になる計算です。

限度額内なら最初は10万円だけ借り、足りなくなったら数日後に50万円を借りる使い方もできます。

用途も自由で、借りたお金は以下のような場面でも使用できます。

  • 生活費の補助
  • 急な出費への対応
  • 娯楽への利用

契約者貸付制度で借りるお金は、本人に将来支払われる予定の解約返戻金です。

使いすぎると、今後受け取れる返戻金や保険金の額が少なくなります。

将来を考え、契約者貸付制度で借りるお金は必要最低限に抑えましょう。

返済日や返済金額を自分のタイミングで決められる

契約者貸付制度の返済日や返済金額は、自分のタイミングで決められます。

カードローンや消費者金融は、月ごとに決まった金額を返済しなければいけません。

収入の変動があっても月々の返済金額は変わらず、状況によっては厳しい返済になるのが欠点です。

契約者貸付制度は、返済日や返済金額が決まっていません。

初月は1万円だけ返済し、余裕ができた月に10万円返済する方法も可能です。

お金の都合に合わせて、好きなタイミングかつ無理のない金額を返済できるのが利点です。

返済スケジュールが立てやすく、家計を圧迫しません。

生命保険でお金を借りる際のデメリットや注意点

生命保険でお金を借りる行為には、メリットだけではなくデメリットもあります。

生命保険でお金を借りるデメリット
  • 返済しなければ保険金や返戻金から差し引かれる
  • 複利計算のため利息が膨らみやすい
  • 解約返戻金を超える借入額になると保険が失効する

契約者貸付制度で借りたお金を返済できなければ、保険金や返戻金から不足分を差し引かれます。

金利の計算に複利計算を採用しており、利息が膨らみやすいのもデメリットです。

借入額が解約返戻金を超えた時点で、限度を考えて借りる必要があります。

返済しないと保険金や返戻金からの差し引きが行われる

契約者貸付制度の借入金を返済しないと、保険金や返戻金から不足分が差し引かれます。

差し引かれる状況は、以下の通りです。

  • 保険の満期を迎えた状態で借入金が残っている
  • 保険金が支払われたタイミングで借入金が残っている

保険の満期を迎え保険金が支払われる際、借入金が残っていると元金と利息分の差し引きが行われます。

残っている借入金 利息 支払い予定の解約返戻金 実際に受け取る解約返戻金
30万円 3万円 300万円 300万円-(30万円+3万円)=265万円

上記だと、借入金と利息を合計した33万円が支払い予定の300万円から引かれ、受け取れる解約返戻金は265万円になります。

残っている借入金が多いほど差し引きも多くなり、受け取れる保険金が極めて少なくなるケースも。

後を考えて借入金を抑えるか、保険の満期を迎えるまでに完済するのがベストです。

完済が難しければ、今の状況で可能な限り返済しましょう。

複利計算により長期間の借り入れで利息が膨らみやすい

契約者貸付制度は複利計算を採用しており、長期間の借り入れで利息が膨らみやすいです。

複利計算とは、元金に付いた利子へさらに利子を付ける計算方法。

100万円の借り入れ、金利5.0%と想定して複利計算の例を見てみましょう。

複利の計算式は、借入額×(1+年利)^nで、nは経過年数です。

借入額 年利 1年後の返済額 2年後の返済額
100万円 5% 100万×(1+5%)^1=105万円 100万×(1+5%)^2=110万2,500円

経過年数が掛かるほど利息が膨らんでいき、合計返済額も多くなります。

支払う利息を減らすためにも、毎年利息分だけでも支払うのがベストです。

金利の相場 最大金利 5年後の返済金額(100万円借入) 利息分
契約者貸付制度 3.0%〜8.0% 8.0% 1,469,328円 469,328円
銀行カードローン 4.5%~18.0% 18.0% 1,523,580円 523,580円
消費者金融 18.0% 18.0% 1,523,580 円 523,580円

他の金融機関と比べると、数年経過しても契約者貸付制度の方が安い利息で済みます。

利息の安さを重視するなら、契約者貸付制度を利用するのもおすすめです。

解約返戻金を超える借入額で保険が失効する

借入額が解約返戻金を超えると、保険が失効します。

契約者貸付は複利計算で、返済しないままでいると借入額が膨らみます。

追加融資を受けなくても、借入額が解約返戻金を超える恐れも。

契約者貸付制度には返済の催促がありません。

返済を忘れて、いつの間にか借入額が大きくなっているケースも考えられます。

保険が失効すると、保証を受けられず保険金や解約返戻金の受け取りもできません。

保険を失効させないためには、解約返戻金が超えないように返済していくのがベストです。

保険会社のマイページや明細書を確認し、定期的に借入額をチェックするのも大切です。

保険会社によっては借入額による失効を復活させられる

保証会社によっては、借入額による失効を復活して元に戻せます。

保険ごとに決められた期間内に申し出て、失効していた期間の保険料を払うのが条件です。

オリックス生命は商品によって2ヶ月〜3年と期間の幅が広く、同じ保険会社の商品によっても変わります。

失効してから3年以内の保険会社が多いです。

万が一保険が失効したら、保険会社の期間内に手続きを行いましょう。

保険を復活させるときの注意点は、以下の通りです。

保険を復活させる際の注意点
  • 復活できない保険会社もある
  • 保険料に加えて延滞料金が必要な保険会社もある
  • 告知内容によっては保険を復活させられない
  • 保険が失効中の病気やケガは保証外
  • 保険を解約していると復活させられない

復活できない保険会社もありますが、復活できる保険会社の方が多いです。

復活に対応している大手保険会社

  • メットライフ生命
  • 住友生命
  • 東京海上日動
  • オリックス生命
  • 明治安田生命
  • かんぽ生命
  • アフラック
  • 第一生命
  • 日本生命
  • 大同生命

返済できないときに転換して借入額を相殺する裏技

契約者貸付を返済できないときは、転換して借入額を相殺する手段があります。

転換とは、生命保険の積立金や解約返戻金を新しい契約の保険料に充当し、保証を切り替える行為です。

新しい生命保険に充当可能な金額を、転換価格と呼びます。

契約者貸付制度は、借り入れしていない人に比べて転換価格が小さく、転換後の保険料が高くなります。

どうしても借入額を返済できないときは、保険会社に転換の相談をするのも1つの手です。

保証の大きさを変えないといった、条件次第では承認してもらえます。

病歴次第で断られる恐れがあるので、転換目的で契約者貸付制度を利用するのはおすすめしません。

生命保険の契約者貸付制度でお金を借りるには3つの条件がある

生命保険の契約者貸付を受けるには、以下3つの条件があります。

  • 生命保険を契約している必要がある
  • 解約返戻金がある生命保険の契約が必要
  • 生命保険の契約者だけが申し込める

契約者貸付制度を利用するには、生命保険を契約します。

契約する生命保険も、解約返戻金がなければ制度を利用できません。

契約者貸付は、生命保険を契約した人だけが申し込めます。

生命保険を契約している人しか借りられない

契約者貸付制度は、生命保険を契約している人だけが借りられます。

契約者貸付の資金は、個人に積み立てられた解約返戻金が担保です。

保険を契約していなければ解約返戻金はなく、貸付対象として扱われません。

銀行カードローンや消費者金融は、準備は特に不要で好きなタイミングで契約できます。

契約者貸付制度は生命保険を契約し、保険料の積立が必要です。

いきなり契約し、すぐ融資するのは向いていません。

解約返戻金がある生命保険を契約しているか

生命保険の中でも、解約返戻金がある保険を契約しなければ融資されません。

保険には、積立型と掛け捨て型の2種類があります。

保険の種類 特徴
積立型
  • 保険料が高い
  • 保険期間が長期的に適用される
  • 解約時にお金を受け取れる
掛け捨て型
  • 保険料が安い
  • 保証期間は一時的
  • 解約時にお金を受け取れない

保険料が高い代わりに、保険期間が長く解約時にお金を受け取れるのが積立型です。

掛け捨て型は保険料が安い一方、保証期間が短く解約時にお金を受け取れません。

解約返戻金があるのは、長期的な保険が適用される積立型のみです。

契約者貸付制度を利用できる保険、できない保険の例は以下を参考にしてください。

保険の例
契約者貸付制度を利用できる
  • 終身保険
  • 養老保険
  • 学資保険
  • 個人年金保険
契約者貸付制度を利用できない
  • 定期保険
  • 医療保険
  • がん保険

契約者貸付制度を利用できる保険は積立型、できない保険は掛け捨て型です。

積立型でも、契約者貸付制度を導入していなければ制度を利用できません。

  • ライフネット生命
  • 楽天生命
  • アクサダイレクト生命

上記は解約返戻金がありつつも、契約者貸付制度を導入していない会社の一例です。

契約者貸付制度の有無を、大手保険会社ごとに見てみましょう。

生命保険 制度の有無
  • メットライフ生命
  • 住友生命
  • 東京海上日動
  • オリックス生命
  • 明治安田生命
  • かんぽ生命
  • アフラック
  • 第一生命
  • 日本生命
  • 大同生命
  • ソニー生命
  • SOMPOひまわり生命
  • ジブラルタ生命
  • SBI生命
  • 大樹生命
あり
  • ライフネット生命
  • 楽天生命
  • アクサダイレクト生命
  • チューリッヒ生命
なし

契約者貸付を利用したい人は、生命保険に入る前に制度を導入しているかを必ず確認してださい。

生命保険の契約者本人のみが申し込める

契約者貸付制度を利用できるのは、生命保険を契約した本人のみです。

保険の立場には、契約者と被保険者、受取人の3つがあります。

契約者 保険を契約した本人
被保険者 保険料を掛けている人
受取人 保険を受け取る人

妻が夫に保険を掛けているケースでは、契約者が妻で被保険者は夫になります。

自分に掛かった保険=自分が契約者ではありません。

契約者貸付制度は契約者の妻のみが利用でき、他の人は申し込めません。

生命保険でお金を借りる前に知っておきたい知識

生命保険でお金を借りる際に知っておきたい知識は、以下の通りです。

生命保険で借入時に知っておきたい知識
  • 契約者貸付制度はいつから利用できるか
  • 借入額に下限があると一定期間の借り入れできない
  • 契約者貸付制度を利用すると保険の担当者にバレる
  • 家族にもバレる恐れがある
  • 加入している保険によって金利が変わる
  • 予期しない事故によっては救済処置がある

どれも契約者貸付制度を利用する上では身につけておくべき知識です。

特に、一定期間の借り入れができない、金利が変わる点は、お金を借りる際にトラブルになりがち。

契約者貸付制度を利用すると、保険の担当者や家族にバレる恐れがあるのも認知するべきです。

契約者貸付は生命保険を契約後いつから利用できるか

契約者貸付制度は、生命保険を契約した直後でも利用できます。

契約者貸付制度は、解約返戻金を担保にして返戻金の7~9割を借りる制度です。

生命保険に加入した直後だと保険金を払っていない可能性があり、解約返戻金も0円です。

解約返戻金が10,000円になるように保険金を払っても、7,000円~9,000円しか借りられません。

生命保険の契約直後でも利用できますが、借りられる金額は少ないです。

不自由ない金額を借りたい人は、1年以上かけて保険金を払いましょう。

解約返戻金が十分になったタイミングで申し込んでください。

借入額に下限が設けられている生命保険は一定期間の借り入れが不可になる

借入額に下限が設定されている生命保険は、契約から一定期間は融資されません。

解約返戻金が下限に到達するまで待ってからお金を借りられます。

大手保険会社の借入下限は、以下の通りです。

生命保険 借入額の下限
メットライフ生命
  • 初回10,000円以上
  • 2回目以降に電話や書面で申し込むと100円単位
  • 2回目以降にWebまたはアプリで申し込むと10,000円単位
オリックス生命 貸付限度額または10,000円以上
アフラック
  • 初回50,000円以上
  • 2回目以降10,000円以上
大同生命 5,000円以上
  • 住友生命
  • 東京海上日動
  • 明治安田生命
  • かんぽ生命
  • 第一生命
  • 日本生命
なし

借入額の下限が設けられている生命保険は、解約返戻金か下限に達するのを待ちましょう。

これから生命保険に加入する人は、借入額の下限が設定されていない保険を契約すると早く借りられます。

契約者貸付は保険の担当者にバレると思った方がいい

契約者貸付は、保険の担当者にバレると思いましょう。

保険の担当者は、担当している顧客の契約内容を確認できます。

保険の契約更新時には契約内容を確認される可能性があり、契約者貸付を利用していると把握します。

保険の担当者に、絶対バレずに契約者貸付を利用する方法はありません。

いつバレるかと心配するよりも、自分から打ち明けて相談しやすい環境を作った方が得です。

契約者貸付は家族にバレる可能性がある

契約者貸付は、家族にもバレる可能性があります。

契約者貸付制度を利用していると、利用案内や返済の案内についての書類が郵送されます。

契約者本人が制度の手続きをしたかを確認する意図もあり、郵送の拒否はできません。

郵送物を家族に見られないために、申込後に郵送物を定期的にチェックしましょう。

年単位で契約者貸付制度を利用すると、家族に1回も郵送物を見られないのは難しいです。

最終的にはバレる可能性が高いため、事前に相談しておくのが無難です。

契約者貸付は利用している保険によって金利が変わる

契約者貸付は、加入している保険によって金利が変わります。

昔に契約した保険は金利が高く、最近契約した金利は低い傾向にあります。

大同生命を例に、時期ごとに金利を見てみましょう。

契約時期 金利 10万円借りたときの1年後の利息
~1994年4月1日 4.75~5.50% 2,588円~2,996円
1994年4月2日~1996年4月1日 3.75% 2,036円
1996年4月2日~1999年4月1日 2.75% 1,484円
1999年4月2日~ 2.25% 1,220円

1,994年までと1,999年以降では、2.5〜3.25%も金利が違います。

金利が低ければ利息も安くなるので、なるべく最近で低金利な保険に加入するのがベストです。

予期しない事故があると救済処置が執られるケースもある

契約者貸付制度は、予期しない事故が起こると救済処置が執られるケースもあります。

以下は救済処置が執られた例です。

日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命の大手生命保険4社は16日、東日本大震災で被災した契約者向けに、新規に融資する際の金利を通常よりも低い年1.5%にすると発表した。
引用:asahi.com(朝日新聞社):被災契約者向け融資、100万円まで金利優遇 生保大手 – 東日本大震災

コロナショックで収入減に陥ったり、中には失業したという人もいるでしょう。緊急経済対策が進められていますが、実際に資金を手にするまでにはまだ時間がかかりそうです。その間の当面の資金不足を補う方法として、生命保険の「契約者貸付」があります。保険会社によっては、一定期間、金利0%で貸出しを行っています。
引用:コロナショックで金利減免!金利0%で借りられる保険会社の契約者貸付【4月9日追記】(豊田眞弓) – 個人 – Yahoo!ニュース

東日本大震災が発生した際は、4社において、被災した契約者向けに新規融資する際の金利が1.5%に引き下げられました。

コロナウイルスが蔓延したときは、一定期間の金利0%での貸付が行われました。

想定しない災害や事故が起こると、金利優遇と行った応急処置を執られる可能性があります。

第一生命を例に契約者貸付制度の申し込み方法を見てみよう

第一生命に焦点を当て、契約者貸付制度の申込方法を紹介します。

  • インターネットで申し込む方法
  • 請求書で手続きをする方法
  • 電話で申し込む方法

第一生命の契約者貸付制度は、インターネットや請求書、電話で申し込む方法の3つがあります。

方法の中で楽なのは、インターネットと電話申し込みです。

手順が少なく、請求書手続きと比べてスムーズに申し込めるでしょう。

インターネットを使った契約者貸付制度の申し込み方法

インターネットでの契約者貸付制度の申込方法は、以下を参考にしてください。

1.ご契約者専用サイトへログイン 第一生命ホームページから「ご契約者専用サイト」へログインする。
2.お手続き 「資金の借り入れ・引き出し」から案内に従って操作する。
3.手続き完了 指定した内容に従い、第一生命から登録済みの口座へ送金が行われる。

「資金の借り入れ・引き出し」を利用するには、第一生命に登録している送金指定口座や保険料振替口座の口座番号が必要です。

スムーズに申し込めるよう、指定口座の情報や口座番号をメモしておきましょう。

手続きが完了すると、ご利用明細が郵送かメールで送信されます。

手続き完了のお知らせでもあるので、確認しましょう。

請求書を用いた手続き方法

請求書を用いた手続き方法は、以下を参考にしてください。

1.準備 「保険証券」や「生涯設計レポート」にて、手続きを行う契約の証券番号を確認する
2.第一生命へ連絡 第一生命コンタクトセンターへ連絡する
3.案内 手続きに必要な書類が案内される
4.書類の提出 届けられた請求書に必要事項を記入し、手続きに必要な書類と一緒に第一生命へ提出する。
5.手続き完了 手続きが完了すると「契約者貸付金お手続き完了のお知らせ」が送付される。

第一生命への連絡は、第一生命の窓口でも実施できます。

窓口で現金は取り扱っておらず、口座振り込みによる手続きが進められます。

手続きに必要な書類は、基本的に郵送で届く形です。

届いた請求書に必要事項を記入し、連絡時に伝えられた必要書類と一緒に第一生命へ提出しましょう。

電話で契約者貸付制度を申し込む方法

電話で契約者貸付制度を申し込む方法は、以下を参考にしてください。

1.フリーダイヤルで電話する 証券番号が分かる通知を準備し、第一生命コンタクトセンターへ電話する。
2.手続きが完了する 指定した内容に従い、第一生命から登録済みの口座へ送金される。

証券番号が分かる通知は、生涯設計レポートや保険証券が挙げられます。

フリーダイヤルで電話すると音声案内が流れるので、3を押しましょう。

電話で契約者貸付制度を申し込む際も、送金指定口座か払い込み中の保険料振替口座が必要です。

手続きが完了すると送金されるとともに、「ご契約者貸付金お手続き完了のお知らせ」が送付されます。

主な保険会社の申し込み方法まとめ

保険会社への申込方法は、主にインターネットと請求書、電話の3種類があります。

中でもおすすめなのは、インターネットを使った申し込みです。

店頭へ出向く手間が省け、家から申し込めます。

時間も問わず、余裕があるタイミングで申込可能です。

保険会社によっては、インターネットからの申込で本人確認が短縮されます。

借入希望額や振込口座、返済方法を入力するだけになるので楽です。

書類の郵送を省略し、借入までの時間を縮められるのもメリットです。

契約者貸付制度でお金を借りる方法と返済する方法

契約者貸付制度を使って、お金を借りる方法と返済する方法を紹介します。

  • 融資されるお金は振り込みで受け取る
  • 借りたお金は豊富な返済方法の中から選べる

契約者貸付制度で融資されるお金は、基本的に振込で受け取ります。

現金では受け取れないと考えましょう。

契約者貸付制度の返済方法は豊富で、自分に合った手段で返済できます。

契約者貸付で融資されたお金は振込で受け取る

契約者貸付制度で借りたお金は、振込で受け取る仕組みです。

申し込みが受理され次第、申込時に指定した口座へ希望金額が振り込まれます。

口座からお金を引き出すタイミングは任意です。

追加で融資を受けたい人は、書類に借入希望金額を記載して申し込みましょう。

申込書類の提出は不要で、申込時よりも楽に融資してもらえます。

借りたお金の返済方法は豊富で自分好みのものを選べる

契約者貸付制度で借りたお金の返済方法は、以下のように豊富です。

  • 融資されるお金指定口座からの引き落とし
  • 窓口支払
  • ATMからの振り込み

上記の中でおすすめなのは、ATMからの振込です。

銀行ATMやコンビニATMから振り込めるので、外出したついでに返済できます。

返済は任意のタイミングでよく、定期的な返済は不要です。

返済する際は、事前に保険会社へ連絡しましょう。

いきなり振り込むと確認に時間が掛かってしまいます。

保険会社ホームページのマイページや、電話で返済の旨を伝えてください。

大手の保険会社の返済方法は、以下を参考にしてください。

生命保険 返済方法
メットライフ生命 振込用紙を請求して振込
住友生命
  • Web
  • 提携ATM(スミセイSDカードで借入)
  • コールセンター
  • 来店窓口
  • スミセイライフデザイナー
東京海上日動
  • マイページ
  • 書類郵送
  • SMS
  • 電話
オリックス生命 お問合せ窓口に連絡して振込
明治安田生命
  • MYほけんページ
  • 店舗
  • 電話
かんぽ生命 郵便局
アフラック アフラックコールセンターに電話して振込
第一生命
  • 第一生命コンタクトセンター
  • 店舗
  • ご契約者専用サイト
日本生命
  • 日本生命アプリ
  • Web
  • ニッセイコールセンター
大同生命
  • コールセンターに電話して振込
  • 口座振替

上記の中では、住友生命が最も返済方法の幅が広いです。

返済の便利さで言えば、アプリから手続き可能な日本生命がおすすめです。

生命保険でお金を借りるのと他ローン商品で借りるのではどちらがお得?

生命保険と他ローン商品でお金を借りるのとで、どちらがお得に融資を受けられるかを比べてみましょう。

  • 融資の速さなら消費者金融
  • 借りられる金額の多さなら銀行カードローン

融資の速さで見るなら、金融機関の中でも消費者金融が1番です。

借りられる金額を重視するなら、銀行カードローンを選びましょう。

各ローン商品のメリットやデメリットも解説しています。

融資の速さを意識するなら消費者金融がおすすめ

融資の速さを重視する人には、消費者金融がおすすめです。

借りる手段 融資時間
契約者貸付制度 即日~7日以内
銀行カードローン 2日~10日
消費者金融 最短1時間

他だと日数単位で融資される一方、消費者金融は最短1時間で融資されます。

どうしても本日中に借りたい人は、消費者金融を選びしょう。

消費者金融には、以下のメリットとデメリットがあります。

メリット
  • 融資されたお金は自由に使える
  • 保証人や担保不要で利用できる
  • 最短即日融資や無利息期間がある
デメリット
  • 金利が比較的高い
  • 返済に遅延があると審査に影響が出る可能性もある
  • 無職や収入がない人は審査に通りにくい

契約者貸付制度とは違い、担保不要で利用できるのがポイントです。

金利が平均で年率18.0%と高く、人によっては利息に悩まされるかもしれません。

無利息期間があるので、期間内で返済すれば利息0円で利用できます。

借りられる金額の多さを重視するなら銀行カードローン

できるだけ多い金額を借りたい人には、銀行カードローンがおすすめです。

借りる手段 融資額の目安
契約者貸付制度 解約返戻金の7〜9割
銀行カードローン 1,200万円
消費者金融 800万円

100万円前後融資できるローンが主な一方、銀行カードローンは1,200万円の融資可能なローンがあります。

銀行カードローンのメリットとデメリットは、以下の通りです。

メリット
  • 融資されたお金は自由に使える
  • 好きなタイミングでお金を借りられる
  • 残高スライド方式を採用している商品が多い
デメリット
  • 限度額によって金利が変わる
  • 返済期間が長くなりやすい

銀行カードローンは好きなタイミングでお金を借りられるので、急にお金が必要になったときに便利です。

借入残高に応じて毎月定額の返済になる「残高スライド方式」が多く、計画的に返済しやすいです。

限度額を高く申し込むほど、金利が低くなります。

限度額100万円と500万円で同じ50万円を借りると、限度額500万円の方が低金利です。

担保なしで高額融資を利用したいなら、銀行カードローンの利用を検討しましょう。

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